火星サイクル手帳を日々大活用いただいている方への突撃インタビュー!
第2回は、ライターであり占星術師としても活躍されている藤井まほさんがご登場。
火星サイクル手帳を取り入れてから、過去やってきたことと未来の展望の両方が手に入りつつある!という実感を語っていただきました。
藤井まほ さん
東京生まれ。射手座。大学卒業後出版社に勤務ののち独立、フリー編集者ライターとして20年余のキャリアをもつ。女性誌やカルチャー誌の記事、アーティスト取材や書評などを執筆するほか、細野晴臣氏の聞き書き『アンビエント・ドライヴァー』(ちくま文庫)などを手がける。2005年より西洋占星術とタロットリーディングを学び2010年から占星術師として活動開始。2018年4月からは、VOGUE WEB のホロスコープページでスピトーク連載【真夜中の占いの館】の構成を担当中。
ambient alchemy 藤井まほのほんわか日記
note: majomaho
私が手にした理由
2016年11月、射手座の季節にnicoさん主宰の射手座をテーマにしたワークショップがありました。
わたしは射手座生まれのわりになんだかモヤモヤするなと思っていたので参加して。
参加者のみなさんとそれぞれの実感や体験をシェアしたとき、いつもとは違う角度から占星術を見られたような気がしました。
その後、ツイッター等で火星ワークシートの情報を見るようになって、火星ワークって聞いたことがない、面白そうだな、やってみようと思ったのがきっかけです。
元々、文房具が大好きで手帳も数種類を併用していました。タスク管理のためのウィークリー付箋、デスクの前にはマンスリー手帳をプリントアウトしたもの、それにスマホのグーグルカレンダー等々。
これらの種類を、きっちりオーガナイズしていくのがすごく好きで、ここに(以前の)火星ワークシートが加わりました。とはいえ、好きでいくつも併用しているわりにはうまく使いこなせていなかったところもあって……。
記入するのは好きなんですが、長期的なプランニング能力に欠けていたんですよね。2年サイクルの火星ワークは、自分のその欠点に気づくいい機会でした。
火星は行動エネルギーではなく、選択と決断する力
当初、火星は行動エネルギーだと思って火星ワークを始めたけれど、実際はそうではありませんでした。
実際に行動しているかどうかが問題ではなく、自分で人生を動かしているかどうか。
どんなに受動的な人生を送っていたとしても、自分で選択したり、決断していたりすれば、十分に火星的だと今は感じています。
だけど、選択していない、もしくは消極的選択しかしていないと、それはあまり火星エネルギーっぽくないですよね。
もちろん、そうせざるを得ない環境とか局面というのは必ずあると思うんです。
例えば、沈むとわかっている船に乗るかどうかの決断をしたり。
絶対沈まない船を選べるならいいけれど、沈みそうに見える船しか選べない局面だってありますよね。
でも、あとで「嫌だったんだけど、乗らされちゃって」と言い訳することになるのはやっぱりまずい。
何を選ぶにせよ、その選択に責任を持つことが火星的な行動につながるのだと思うのです。
火星の学び – リ・アクターからアクターへ
私は、どうしても対人的な関係の中で火星を発揮しようとしてしまうクセがあります。他者や環境からの働きかけをもらってから、リアクションすることに火星を使いがち。
(フリーランスという立場での仕事は)受注もしくは請負という性質上、最初から依頼者の要望が見えていて、自分でビジョンを描かなくていいんです。
相手から来たオーダーの中で最大級の仕事をするにはどうしたらいいのか、あるいはこの依頼者の発想の外にある何を入れるか、そういう考えが常にあります。
振られたことは全部やるし、やったことのないことでもやります、と言って仕事をしてきたけど、「自分って何?」みたいなことはよくわからなかった。
依頼者がいない状態で自分から何かを立ち上げるというのが、まず自分にとっては体験のないことでした。
そんな中、前回の獅子座頃から段々落ち込みが深くなって「あぁもうカラッポだなぁ」と思っていたときに、急に「火星クラッカー」のことを思いついて。それから火星のサイクルにあわせて準備を進め、射手座のワークショップで宣言し、山羊座と水瓶座で実際に商品として出しました。
とにかく星が好きで、火星に興味があって、わくわくしている方々にクラッカーをお届けして、「(火星クラッカーという試みは)面白いだけじゃなくておいしいね」と言われることは、自分には初めてで大事な経験で……すごく反響もいただいたし、励みにもなりました。
私にとっては、自分の人生を自分で決断して動かしていく、というのが火星の学びです。
「リ・アクターではなくてアクターになる」っていうコピーを作ったのですが、それが火星を考えるうえで私にはとても重要で。自分から働きかける、自分はこれをやりますと言うこと。「わーすごい」と言われるかどうかは結果なのでとりあえず置いておいて、まずは挑戦、やってみる。
いくつもやることが大事じゃない、小さいことでいいんですけど、まずはやってみるってことが大事かな。経験をするということが自信につながるから。
自分の人生を動かすために - ビジョンとプラニング
これまでの火星体験から、わたしに足りないことが分かりました。
まずビジョンをもつということ、それに向けてまず長期的なプランを考え、そのなかで細かいスケジュールに割っていく。
慣れ親しんだ雑誌媒体の仕事では週刻みの作業が多く、つねに週間付箋が頭に張り付いているような状態なので(笑)、長期プランがなくてもやってこれたんですね。
でも、火星ワークと並行してシートや手帳を使うなかで、自分のプラン、スケジュール、それに基づくタスクを組んで、その全体をプロセスと考えられるようになりました。
そんなの当たり前じゃん?誰でもできるよって思いますよね?(笑) でも、わたしには長いことそれができなかったし、それができないんだということにさえ気づけていなかったんですよ。
ここでプロセスが大事という観点がないと、たとえば火星のバイアコンバスタ期などに経験しやすい「落ち込み」を受け止めきれなくなってしまう。
プロセスのほうに目を向けられれば、落ち込んでいた時間も、結果に結びつかなかったかもしれないけど決して無駄な時間ではなかったな、と思えるようになってきます。
どういうプロジェクトを進めているにしても、「あ、この時にはこういうことが必要だったんだ」「OK、よしよし」と自分を許せるっていうのは結構大事なんですよね。
この過程で、計画への修正や変更が出てきたときは、選択や決断を主体的にして、人や周囲の条件に任せないこと。
人から言われたことや、決められた納期といった外部からの要請を優先するのではなく、自分の中の技術でどう応えていくのかを条件に決断する。
何かというと、依頼に応えることばかり気にしがちだったのですが、最近は少し自分を取り戻しつつあるような気がするんですよ。
ワークショップで思い込みを外す
占星術に親しむ人のほとんどは自分の出生ホロスコープへの関心が最初にあるので、「わたし〇〇サインだから〇〇なんだよねー」という感じに陥りがちではないでしょうか。どうしても自分のホロスコープと、いまの自分の人生にひきつけて読んでしまうから。
「7Hだと、そうだよね」「蟹座の月だとこうなるね」「天冥コンジャンクションだから」っていう納得があると余計にがんじがらめになって、ほかの視点をもてないときがあるみたいなんです。
ワークショップに参加すると、自分の体験から勝手に色づけた思い込みを離れて、いまの星の影響をどう考えるか。たとえば「トランジットの火星はいま獅子座でしょ、それってどういう象徴なんだろう?」と初心(笑)に返って考えられる。
火星を考えている仲間がいるっていうことは、ベーシックには必要なんだけど。
それよりも、いろいろな出生図をもつもつ人たちのオリジナルな体験や、そこから手に入れた見方に触れ、その場で共有されるスタンダードな星の読み方にも立ち返る。そうすると、自分の思い込みがはずれてふっと力が抜けて、自由でフラットになれますよね。
振り返りは前進のための推進力
最初にお話ししたように、火星ワークを始めてスケジュール帳や手帳の使い方が変わってきたんです。
それまでは数種類のカレンダーや手帳をうまく使いこなせていなかったんですが、ふと見たら、これまでつけてきた数十冊もの日記や毎年の手帳が手許にあるんですよ!
スケジューリングは苦手だなって思っていたのですが、意外にもルーティン化した習慣や日課を続けることならば得意なんだと気づきました。
人には意味のないものでも、ここにあるデータは自分の財産なのかなあと思えるようになって……。それに、いままで気づかなかった「自分に得意なこと」がわかるって、嬉しいことですよね?
そんなわたしでも、従来から使っていた手帳に加えて火星ワークや火星サイクル手帳を取り入れることで、長期プランと日々のタスク管理と過去の振り返りをバランスよくできるようになったと思います。
手許にある数字の並んだ占星暦と空の星の両方を見ながらっていう感じでしょうか?
これからもこの手帳を使い込んで、過去を振り返って得たものを燃料にしてさらにどこまで遠くへ行けるんだろうとわくわくしています。
自家製スイーツとハンドドリップコーヒーと占いでおもてなしする【木曜喫茶室@東神田】
まほさんご自身のテーマ「継続こそ力なり」を実践するために2017年から月イチでスタート。ナチュラルな雰囲気の静かなマンションの一室で、お客さまとの占いトークが暑苦しく盛り上がる日もあるとかないとか。
nico's EYE
「選択や決断を主体的にし、人や周囲の条件に任せないこと。依頼に応えることばかり気にしがちだったのですが、最近は少し自分を取り戻しつつあるような気がするんですよ」
これこそ、まさに火星プロジェクトが目指すところですね。
人生を自分でハンドリングすること。
思い通りにならない状況でも、自分自身が納得した答えを出すこと。
このように人生に積極に関与することで、自分らしいアイデア=直感を手にすることになるのです。
まほさんのように、あれこれ楽しみながら火星を体験することは、自分らしい生き方への近道になるのですね。楽しいお話しありがとうございました!
自分で選択・決断しよう!
まずは挑戦、小さなことからやってみよう!
自分で人生を動かしていこう!